2013年11月17日

25年暮れのご挨拶

25年暮れのご挨拶今年も残すところひと月余りです。
今年も当園をご利用頂きありがとうございました。 
当園ではお茶畑の整枝も終わり、成長を止めた茶の木が休眠に入る季節となりました。 ススキや笹など、茶畑まわりの草を刈り、「ふぅ」と腰を下ろすと、西の空に沈む夕日が目に入ります。「日が短くなったなぁ。」とつくづく感じます。 
秋の綺麗な空気のおかげで、空の青さと赤白く輝く夕日、そして黒い山や木々とのコントラストは格別です。 急に冷え込む空気と背中を伝わる冷やりとした汗を感じ、いそいそと家路につく・・・心地よい疲労感はありつつも、時間に追われないゆったりした気持ちで仕事ができる晩秋、茶農家の私にとっては贅沢な季節です。 
さて、今秋は一気に寒くなり、体調を崩されている方も多いようです。ノロウイルスやインフルエンザの流行も例年より早いと報道されていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


25年暮れのご挨拶①世界農業遺産に認められた「茶草場農法」
 茶草場農法とは、茶園周辺で刈り取ったススキやササなどを、茶畑に有機肥料として投入する農法です。日本では、既に認定されている「トキと共生する佐渡の里山」と、「能登の里山里海」に次いで3番目となる世界農業遺産としてFAO(国際連合食糧農業機関)に正式に認定されました。
当園では長年、草の分解を早めるためにカッターで細かく切り、畝へ敷いてきまいした。敷草をする事で雨が直接地面へ触れるのを防ぎ保水力を上げ、近年多くなる大雨での土壌流亡を減らします。さらに土を柔らかくする微生物にとって快適な環境を作ってくれます。

25年暮れのご挨拶お茶を美味しくするためのこうした取り組みが、地域の自然環境の保持や、生物多様性に貢献していると認められたという事です。
 新たに特別なことをした訳ではありませんが、今までやってきた事、これからもやっていく事が評価されてチョッピリ嬉しくもあります。 地元JAや菊川市からも、正式な認定へ向けて応援をしていただいております。来春には認定の報告ができると思います。どうぞよろしくお願いします。

25年暮れのご挨拶②コンテナ式乗用摘採機の購入 今まで使っていた袋取り式乗用摘採機をやめ、袋を使わないコンテナ式乗用摘採機を導入しました。茶葉を袋に入れて畑に置いておく時間を省き、刈取った茶葉は短時間で自社工場へ運ばれ、鮮度の良い状態のまま蒸す事ができるようになりました。 
自園自製工場の利点「鮮度」は大きくレベルアップすることができるようになりました。地元お茶問屋からも好評をいただいております。
④お歳暮、お年賀のご案内
25年暮れのご挨拶強めの火入れをした深蒸し茶「大亀」は、寒くなるこれからの季節、火入れの味とお茶本来の味がしっくりと結びついて、新茶の季節とは違った味わいを魅せます。

①大亀100g×2セット 2,100円  
②大亀100g×3セット 3,150円
今回箱代は無料心を込めて包装いたします。ご入用の際はよろしくお願いします。

⑤最後に 『冬の平均気温が1℃低ければその冬の経済効果が4,000億円』とテレビで伝えておりました。夏の気温が高くても同じような経済効果があるようです。暖房器具や衣料品の購入が増え、お医者さんに通う方が増え…。
大気環境の変化を人災と言う方もいますが、夏の干ばつ、局所的な大雨や大規模な台風、冬の豪雪からの災害や復興など、人の不幸を伴う経済効果は、両手離しでは喜べません。
厳冬と言われる今年の冬ですが、大きな災害など無い事、そして皆様が健やかに素晴らしい新年を迎えられる事をお祈りしております。



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Posted by おちゃや(堀川佳通) at 13:26│Comments(0)店長のプチコラム
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