あのころの正月 19年暮のごあいさつ

おちゃや(堀川佳通)

2007年12月10日 09:03


いつも自園銘茶堀川園をご利用くださり、ありがとうございます。
 お茶の美味しい季節となりました。お茶が美味しいと感じる季節は、3、4月と今頃です。体感的にも少し寒い季節に飲むお茶は、温まりますし、何よりホッと精神を安定させてくれます。
 
 表題の「あの頃の正月」とは私の子供の頃の正月の思い出のことです。私が子供の頃は、年末は家の軒先で一家総出でお餅をつき、牡丹餅を作り、祖父は正月飾りを作るため裏山に竹や松、シダをとりに行きました。元旦には手作りの正月飾りが玄関や茶工場に飾られ、家族で神社と墓へお参りをし、年末に作ったお餅で雑煮を作り、来た大勢の親戚に振舞いました。掘りこたつでミカンを食べ、お茶を飲み、(子供の私は外で遊び回っていたのでしょうが…。)夜は新年会をして正月を過ごしたものです。
 すべてが手作りで忙しくとも、家族団らんの場は、子供心にゆっくりとした時間の流れを感じさせてくれたような気がします。
 今は、(大人と子供の違いはあるのかもしれませんが)せわしい時間をすごしているように感じます。また、のんびりとしている時間でも、なにか他の事を考え心からホッと安らげる時間は少なくなってきたように思います。
 セピア色に色褪せた私の思い出はこのへんにして、つまり私が言いたいのは、ゆっくりとした時間を感じ、ホッとしたひと時を持っていただきたいということです。
 家族団らんの場でもいいですし、夫婦だけでも結構。一人でくつろぐ時もあれば、近所の皆さんと集まって世間話でもいいですね。

 皆様のくつろぎの時間の共に、ホッとしていただきたい方へのお歳暮に、当園のうまいお茶を是非ともご利用くださいますようお願い申し上げます。

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