2013年01月21日
強火にこだわる理由

お茶の二次加工で重要な部分である火入れ。
どうして深蒸し茶の当園が強火にこだわるかは理由があります。
一般的に新茶の季節に飲まれるお茶は、弱火火入れで茶の旬の香りを生かし、爽やかな飲み口に仕立ててあります。
でも、この新茶は夏を越すと『秋落ち』を呼ばれる、傷んだような香味がしてきます。1年分のお茶を買っていただけるお客様には残念なお買いものになってしまいます。
そこで、当園のお茶は1年間ずーと美味しく飲んでいただくために、新茶の季節から比較的強火で火入れをしています。新茶時期(5月、6月)には爽やかな感じは薄くとも、パンチのある味に仕立て、そのお茶が夏を越し温かな飲み物が欲しい季節になると、焙煎香とお茶本来の味がグッと結びつき、しっくりとした落ち着きのある味へと変わっていきます。この味は翌年の新茶前までは十分に楽しんでいただけます。
旬にしか味わえないお刺身と一年中楽しめる焼き魚のような感じでしょうか?賞味期間の短い弱火火入れのお茶と、賞味期限の長い強火火入れのお茶?
イメージが解りにくかったらゴメンなさい。
もちろん、当園では季節(春)限定ではありますが、荒茶づくりという名前(仮)で旬を楽しんでいただきたく弱火火入れのお茶を販売しております。
これは、竹堂(840円/100g)の原料で作っている為、暑さ本番になる前に飲んでいただきたい一押し商品です。
こんなことも知っておくと、新茶の季節お茶を購入する際や、ご進物にご利用の時は、自分の満足度も上がり、相手様への気遣いも伝わるかもしれません。
Posted by おちゃや(堀川佳通) at 18:50│Comments(0)
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